内科・循環器内科
腎臓内科・糖尿病内科
心臓血管リハビリテーション科
さいたま市岩槻区本町6-1-5

TEL:048-756-7722 

まついハートクリニックの心臓血管リハビリテーション

心臓リハビリテーション指導士・心不全療養指導士の資格を有した専門スタッフがサポートします。

健康寿命の延伸を目指し、心臓病や生活習慣病・腎臓病などの疾病管理支援、運動を続けられる体力・筋力の改善にも取り組んでいます。


当クリニックで実施している内容

心臓血管リハビリテーションについて

心臓血管リハビリテーションとは

心臓病を患った方が心身の健康を回復するためのプログラムです。心臓病によって引き起こされる症状や合併症を緩和するだけでなく、長期的な予後を改善することにも有効です。さらに、将来的な再発・増悪を予防することも証明されています。

入院中に行う急性期から継続して外来で行う回復期・維持期の心臓血管リハビリが、循環器標準治療として必須の治療(必ずしなければならない治療)であると位置付けられています。

それにも関わらず、日本ではわずか7%の方しか受けていないというのが現状です。

対象となる疾患(保険適用)

●急性心筋梗塞

狭心症

心臓手術後(冠動脈バイパス術、弁膜症術後など)

大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後の安定期)

閉塞性動脈硬化症

慢性心不全

上記対象疾患で加療されたにも関わらず、心臓血管リハビリテーションを勧められていない方でも、ご参加頂けます。お気軽にご相談ください。

心臓血管リハビリテーションの効果

●心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少します。

心不全の再入院が減り、死亡のリスクが減ります。

筋力や体力の向上により、息切れなどの症状が軽くなります。そして、楽に動けるようになり、心臓の負担を減らします。

心臓の働きが良くなります。

血管が広がりやすくなり(血管内皮機能の改善)、血液の循環が良くなります。

自律神経の働きがよくなり、血圧や脈拍が安定し、不整脈の予防につながります。

動脈硬化の元になる冠危険因子(高血圧や脂質異常症、肥満など)が改善します。

インスリンの効きが良くなり、血糖値が改善します。

精神面でも自信がつき、気持ち良い汗をかくことによって、不安やうつ状態が改善します。

生活の質(QOL:Quality of life)が改善し、毎日をより快適に過ごすことができるようになります。

各疾患ごとの目的について

急性心筋梗塞・狭心症

血管が細くなる動脈硬化の原因(冠危険因子)を改善し、再発予防・長期予後改善が目的となります。これらを改善しない限り、例えカテーテル治療を受けても、再発のリスクが高く、長期予後は改善されません。冠危険因子には、喫煙・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・心理的要因があります。

また、狭心症の方に対しては、胸痛が生じる運動内容を評価し、安全な生活方法をお伝えします。運動を行うことで、体を動かした時の血圧と心拍数が下がり、胸痛が軽減します。

心臓血管術後

手術前や手術後の安静、手術に伴うからだへの負担で低下した、体力と筋力を回復することが目的となります。

それぞれの回復状態を評価し、その結果にあった負荷量を行なっていきます。

手術後にも再発や心不全になる危険性もあるため、心臓を保護するための術を習得していただきます。

大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後の安定期)

入院中の安静に伴い、低下した体力と筋力を回復することが目的となります。そして、再発予防のためには、血圧管理が重要です。

高血圧症を改善するためには、生活習慣の改善(食事療法と運動療法)と薬物療法が基本となります。また、息むことで血圧が上昇します(バルサルバ効果)。血圧が上がらない生活方法を一緒に考えていきます。

閉塞性動脈硬化症

血管が細くなる動脈硬化の原因を改善し、再発予防・長期予後改善が目的となります。これらを改善しない限り、例えカテーテル治療を受けても、再発のリスクが高いままです。

この病気には、間歇性跛行(かんけつせいはこう)という、一定の距離を歩くと足に痛みが出る症状があります。このような症状がある方では、運動することで血管発達させる効果があり、続けて歩く距離を伸ばすことができます。

慢性心不全

心不全を再発しないように体調管理すること、心臓とともに低下した体力・筋力を回復することが目的になります。

心臓は、増悪を繰り返すたびに働きが低下してしまうため、繰り返さないことが重要です。再入院予防のために、体調管理を支援していきます。

また、心臓とともに筋力が低下すると、動いた時の息切れが強くなり、生活する上での困難感が増してしまいます。筋力を回復することで、このような症状は軽減し、楽に生活を送ることができるようになります。ただし、過負荷な運動は心不全再発につながる恐れがあります。

からだの状態を評価し、適切な運動をご提案します。安全・安心に心臓病とお付き合いできるように支援します。


当院での心臓血管リハビリテーションの流れ

①初診のご予約
当院初診外来のご予約のため、まずは電話でご連絡ください。
他の医療機関で通院中または入院中であれば、担当医または地域連携室にご相談ください。
可能であれば、当院予約日までに診療情報提供書をいただけますと、スムーズに進めることができます。

②当院初診外来
まずは診察と必要な検査をいたします。
心臓血管リハビリテーションが適応と判断されれば、初回の心臓血管リハビリの予約をします。担当者と予定を確認し、実施日を決めます。
予約状況次第ではございますが、多くの場合、2回目以降の通院時からリハビリを実施します。

③心臓血管リハビリの実施日時(所要時間:約1時間)
月曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日※
午前:9:30~10:30/11:00~12:00/12:00~13:00
午後:14:00~15:00/15:00~16:00/16:00~17:00/17:00~18:00
※土曜日は午前中のみになります。

実施時の流れ

①体調確認(10分)
血圧や心電図、体重などを測定します。

②ストレッチ・ウォーミングアップ(10分)
膝や股関節、肩周り、腰・体幹のセルフストレッチを行います。目的や実施上のポイントを説明しながら、自宅でも続けられるような分かりやすい内容になっています。

③有酸素運動(20分)
自転車エルゴメーターやトレッドミルで、全身運動を行います。からだの状況に対して、適正な負荷量を設定し、安全かつ効果的な運動をご提案します。

④レジスタンス運動(15分)
機器を使用し、筋力を強化する運動を行います。機器を使用することで、1kg単位で細やかな負荷設定ができます。
怪我を防止するため、正しい使用方法をお伝えします。

⑤まとめと次回の予約(5分)

個別の症状(膝痛や腰痛など)にも対応します。
元気で運動
を続けられる体を維持できるように全力でサポートします!

生活習慣病の方への運動支援

生活習慣病に含まれる各疾患のガイドラインでは、食事療法と運動療法は基本的な治療法として確立しています。

しかし、薬物療法を含めた3つの中で、最も実施している割合が少ないのが運動療法です。

その理由として、具体的な運動方法がわからない、運動するときに注意点がわからない、ということもあると思います。

担当医から、「運動をしましょう」と言われても、具体的な運動方法について説明を受けていないこともあります。

当クリニックでは、運動の具体的な内容(強度・時間・頻度など)の説明に加え、心肺運動負荷試験の結果に基づいた運動指導を行います。

心肺運動負荷試験では、安全で効果的な運動強度、運動する上での安全性の確認、現状の体力を評価することができます。半年や1年後に再度検査をすることで、運動効果を数値で示すことができ、効果を実感できます

女性骨盤底リハビリテーション

  • 女性骨盤底リハビリテーションとは、骨盤底筋の脆弱によって生じている頻尿や尿もれ、骨盤臓器脱に対して、排尿機能検査士の資格を有した女性理学療法士が症状改善に向けてサポートする運動プログラムになります。(お一人50分の内容となります)
    女性骨盤底リハビリテーションの実施日はホームページのお知らせに随時掲載を致します。

  • 骨盤底筋が弱くなる原因は、妊娠・出産の影響や女性ホルモンの変動、姿勢不良の習慣、過剰な腹圧、肥満などがあります。


  • 骨盤底リハビリテーションの効果
    骨盤底筋は排泄をコントロールするだけではなく、骨盤内の臓器を支える役割や姿勢を保持するような役割があります。そのため骨盤底筋体操を継続して行うことで内臓機能が働きやすくなったり、姿勢が改善される効果もあります。

    ・尿もれ改善
    ・頻尿改善
    ・骨盤臓器脱の改善
    ・姿勢改善
    ・代謝向上
    ・便秘改善
    ・腰痛の緩和


  • 骨盤底リハビリテーションでは、姿勢や呼吸、骨盤底筋などの身体の状態をチェックし、ご自宅での身体ケアの方法やトレーニング内容をご提示させて頂くパーソナルケアとなります。頻尿や尿もれ、骨盤臓器脱などのお悩みの症状がございましたらお気軽にお声がけください。

女性骨盤底リハビリテーションの対象

  • 尿もれ:咳やくしゃみなどお腹に力が入って漏れてしまう腹圧性、急にトイレに駆け込みたくなるくらいの強い尿意を感じ漏れてしまう切迫性、腹圧性と切迫性の症状が混ざったタイプの混合性の尿もれタイプは体操で改善すると言われています。
  • 頻尿:日中のトイレの回数が8回以上、夜間回数が1回以上を頻尿と呼ばれます。
  • 過活動膀胱:我慢できないくらいの強い尿意、頻尿、尿もれを呈する症状。
  • 骨盤臓器脱:膀胱や子宮、直腸といった骨盤内の臓器が膣壁を介して下垂してきてしまう総称。

女性骨盤底リハビリテーションの流れ

①ご予約:お電話または受付にお声がけください。
②来院:受付にてご予約されている旨をお伝えください。施術場所は2階のリハビリ室となります。
③身体のチェック・評価:姿勢や骨盤周囲の可動性、腹部・骨盤底のチェックを行います。
④骨盤ケア:骨盤底筋が動かしやくなるためのケアを行います。
⑤自宅でのケア、トレーニング方法をご提示致します。
⑥次回のご予約:来月以降でのご予約を承ります。※火曜日9:00 / 10:00 / 11:00のお時間でご予約をお取りします。お時間は50分の内容です(問診〜身体の評価〜骨盤ケア〜自宅でのケア方法)。

女性骨盤底リハビリテーションの実施日はホームページのお知らせに随時掲載を致します。

※自費診療になります。料金は3300円です。